こどもの脳を育てるポイントは「好奇心」

育児と教育

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こどもにとって初めて見るもの・触るもの・匂いをかぐもの、様々な体験が「好奇心」の対象です。

「知りたい」「理解したい」と脳が自らを成長させようとしているのです。

こどもを才ある賢い子にしたいというのは親の願いですが、こどもの脳を育てるためには「好奇心」を理解する必要があります。

好奇心は才能の伸び方を変える

好奇心はこどもの成長段階でも早い時期に持つことが重要です。

多くの日本人が英語を苦手としているのもこの好奇心を持つ時期が関係しているとも言えます。

それはどういうことなのかを説明していきます。

脳は使わないネットワークを壊す

生まれたばかりの赤ちゃんの脳内では、脳内のネットワークづくりが盛んに行われています。

見たり聞いたりして取り入れた新しい情報をもとに脳内ネットワークを構築していきます。

しかし、脳内の情報はネットワークによって繋がりもしますが、あまり使用されないと繋がっていたものが壊れる仕組みになっています。

脳は次々と新しい情報を取り入れて、不要だったり、あまり使わない情報はネットワークを間引きして脳内の情報を効率よく使えるようにしていると考えられています。

英語に関するネットワークが壊されてからの英語習得は効率よく習得できる時期を逃しているかもしれません。

ネットワークが無くなっても努力次第で復活する

なお、脳の英語に関するネットワークが無くなったとしても、英語習得を諦める必要はありません。

脳の構造の話の上での英語習得効率の話ですので、小学生高学年になったからといって今更英語を習得させるのは非効率で絶対オススメできない、ということではありません。

一度構築された脳内ネットワークが壊されたとしてもこどもの興味が英語に向いているのならば、努力次第ではネットワークが復活するそうです。

好奇心が「賢く」「優秀な」こどもを育てる

脳の仕組みを考えると「成績が良いから賢い」ということではなく、成績と賢さは無関係ではないものの脳の本質的には「賢い子は良い成績がとれる」ということが言えるでしょう。

「賢い子」と「勉強ができる子」の違い

実は、単に成績が良い子を育てることは、それほど難しいことではありません。

小さな頃から塾に通ったり、スゴ腕の家庭教師を雇ってこどもにつければ、ある程度の成績の良い子になる可能性は高いです。

しかし、「知りたい」「学びたい」という気持ちが好奇心により引き起こされていない状態のこどもは、必ずどこかで限界を迎えます。

高校までは成績が良かったものの、大学受験が無事終わってから急に学業がふるわなくなった、という話を聞いたことはありませんか?

あるところまで成績が伸びても、そこから先は伸びにくくなるということがあるのです。

「賢い子」=「好奇心が育っている子」

上記の話をまとめると「賢い子」というのは「好奇心の育っている子」のことと言えるでしょう。

自分で自分の力を伸ばすということができる子は、好きなことに一生懸命に取り組み、成績にはすぐには反映されないかもしれませんが、好奇心を持ち続ければ自ずと良い成績を収める子に育つでしょう。

自分の好奇心を満たすために勉強をする子というのは、自ら成績を伸ばすことができるのです。

好奇心旺盛な子にはあとから成績がついてくるものです。

好奇心はこどもの脳を育てる

好奇心を育てるには、こどもの中の「もっと知りたい気持ち」が大切です。

図鑑を見て調べたり、外の世界で昆虫や動物・植物と触れ合ったりすることでさらに情報を欲する好奇心が育ちやすくなります。

図鑑のようなバーチャルな情報とリアルを結びつけ、こどもの好奇心を強くする取り組みを意識的に行いましょう。

何かを突き詰めるほど脳を成長させる

興味のひかれたことを突き詰めれば突き詰めるほど、脳は自らを変化・成長させていく力を高めます。

こんな話があるそうです。

とある子どもは、手にした箱やおもちゃをすぐに壊してしまう「壊すクセ」がありました。

お母さんは子どもに注意をしますが、治りませんでした。

そこで、母親はあえてとことん分解させる遊びをさせていたところ、大きくになるにつれて精密機械も分解してパーツごとに分けられるようになったそうです。

その後、中学生になると「日本で一番、物理を勉強できる高校にいきたい」と受験を見据えて勉強し、成績はトップクラスになったそうです。

つまり、好きなことを一生懸命突き詰める子どもは、自分で自分の力と脳を成長させることができるようになります。

今回の記事の参考文献の作者はこう書いています。

「子どもの脳を成長させる一番の栄養は好奇心です。何かを突き詰めれば突き詰めるほど脳を成長させやすくなる。テストの点数は本質ではない」

私も好奇心がこれほどのパワーをもっているとは知りませんでした。これからも一緒に育児・教育リテラシーを上げていきましょう。

参考文献:文響社『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「賢い子」に育てる究極のコツ』

 

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